映画『キャリー』を見ました。
以下感想+スー先生語りです。
こっ怖いよーーー!!
初潮をきっかけに念動力に目覚めるいじめられっ子の物語なのですが、報われない絶望感が可哀想で怖くてたまりません。
底辺から持ち上げて更にどん底まで突き落とすというやり方が一番精神的に来るなあ…と思いました。
青春真っ盛りで微笑ましい高校生活に潜む無邪気な悪意が生々しくて怖い。
でも子供の頃からの劣悪な親子関係(狂信的な潔癖性の母親)はいじめ以上に救いようがなくて怖かったです。
スー先生の家庭もあんなふうに息詰まる感じだったんでしょうか。
マグル(父親)からしたら魔法使いなんてまさしく悪魔の使いそのもののように見えるでしょうから。
周りから嫌われて嫌われて、少しの幸運も悲劇に終わって、(そうしたくもないのに)人を傷つける忌わしい力を持っているというキャリーの痛ましさはスー先生にも通じるところがあるなあ…と思いました。
向けられた悪意を倍増させて自分の中に蓄積させているようなところが特に。
でもスー先生は闇の魔術を愛しているのですよね。
自分自身でも恐れながら/パニックになりながら『特別な力』を使うのではなく、その力を愛して、まるで愛撫するようにそれを語るスー先生は幸せそうに見えます。
それにしても『キャリー』を見た後で5巻を読むと、ジェームズとシリウスの『楽しい悪戯』(「なきみそ!」やら逆さ釣りやらパンツやらシャボン玉やら)が許しがたい酷いことに思えてきました。
ちょっと頭を冷やしたほうがいいか…
7巻がのスー先生が『キャリー』の結末みたいに終わりませんように。
これからのスー先生が幸せでありますように!と思ってやみません。