スー先生はデスイーター時代にどれたけの人を殺めてきたんだろうか。
リリーとの歩む道を違えてから、自分にはこれしかできないからと言い聞かせながら、どれだけの懇願を無視してその命を奪ってきたのか。
愛しいリリーを失って、そのツケが回ってきたと感じたであろうし、また、喪ったリリーへの贖罪を果たすためには新たなる犠牲もいとわない心境だったと思います。
チャリティ先生を見殺しにしたのも、ダンブルドアを殺したのも、彼に与えられた「役割」で、それを理解はしながら、新たな罪で手を汚しながら、どこかで救済を求めていたのかな。
ハリーをも救うことができないと知ったときは本当に辛かっただろううな。
先生が最後に自分を見ろといったのは、ハリーの運命が、もしかしたら自分の記憶によって変わるかもしれないと思ったからかもしれないですね。
他人の人生においては死神でしかなかった自分がいなくなることで、なにかが変わることを期待したのか。
もう誰も死んだりしなくていいように、悲しんだりしなくていいように。
ヴォルデモート側にいてもダンブルドア側にいても誰かを殺さなくてはいられないなんて、あの時代は本当に、戦争だったんだなと思います。