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Look at me

リリーの子供だから/ジェームズの子供だからというのを差し置いてもスー先生はハリー個人を愛していたと思っています。
自分で選択したようで実のところはダンブルドアに仕組まれた道を歩んできたハリー、悲劇の結末が待ち受けているとは思いもよらないハリーに、自分の境遇を重ねて無意識な憐れみの感情を抱いていたんじゃないかと。

そんなハリーを結局は死なせなければならない、守ることができないと知ったときのスー先生はどれほどつらかったんだろうか。
だから最後の瞬間にハリーを目の前にして、ハリーに何か伝えようとしてたと思ってたんですよね。
でももしかしたら何も伝えるつもりはなかったのかな。
自分の秘密は墓まで持っていくつもりだったのかな。自分の身を削ってリリーへの贖罪を続けていたことを。本当は死んでしまいたいくらいつらかったことを。
ただ緑の瞳を前にして感情と記憶がこぼれでるのを押さえることができなかっただけなのかな。

I'm sorryでもForgive meでもなくLook at meって、ほんとにただリリーに対して向けられた一言だったのかな。

ハリーとスー先生はついに繋がらないままだったのか。
ハリポタはハリスネの物語だと思うのでリリーへの想いで〆にしたローリングさん(「僕を見て」だし松岡さん?)にいまいち納得がいかないです。

ペチュスネ!!

ペチュスネに萌えー。

スー先生はジェームズにリリーを奪われたと感じているでしょうが、ペチュニアこそスー先生にリリーを奪われたも同然なんですよ。
セブルス少年さえ現れなければリリーの不思議な力は「魔法」じゃなかったかもしれないんですよ。
リリーはただの変わり者の妹だったかもしれない。
おかしな劣等感を抱かなくてよかったかもしれない。
さらに言えばリリーが魔法で吹っ飛んで死ぬこともなかったのです。
スー先生はペチュニアに少なからず負い目を抱いているといいな。
萌え。

7巻のラストまでセブルスとリリーが幼なじみだったことは隠されていましたが、関係を考えるとなんて危うい秘密だったんだーと思います。
というかむしろスー先生的には隠す気はなかったのかな。
だって先生は、ペチュニアとハリーが一緒に暮らしているのを知ってるんですよ。
いつ幼い頃の自分の話が出てもおかしくなかったんですよ。
ハリーがたまたま家でスー先生のことを話題にしなかっただけで。

あ〜でもペチュニアおばさんがスー先生がホグワーツで先生をしてたことを知ってたらよかったのに〜
もし知ってたらハリーに小さい頃のスー先生のあんなことこんなことを話してくれたりしたに違いないのに(夢)
スー先生はハリーがペチュニアのもとで育てられてるのが気が気じゃないんですよ…
なに吹き込まれてるか気になってしょうがないんですよ…
ハアハア…

憎しみ

スー先生はジェームズやらシリウスやら、自分が本気で憎むことができる存在を必要としてたのではないかな。
だって先生が人を愛することを拒絶してるから。リリーより他に愛する存在なんてあってはならないと思い込んでるから。
先生が他者に愛を注げないはずがない。でもそれを自覚したら先生はあまりの罪悪感に壊れてしまう。
だから憎しみを、憎しみだけを頼りにして自分の感情を吐き出さざるを得なかったのです。

ハリーへのきつい当たり方を見ると泣けてくる。ジェームズにそっくりだから嫌いだって。そんな。
先生にとってはそれが頼みの綱だったのか。
ハリーを愛しているはずがないと思い込むための。

先生はただ嫌悪しか愛情を語るすべを持たなかったのかな。

スピナー町のスネイプさん

スピナーズエンドのスー先生とピーターの共同生活を想像するのが思いのほか楽しいです…

ピーターが食材買い出しに行ったりお隣に回覧板まわしに行ったり町内の地蔵盆の寄付したりスー先生に「あそこの醤油は買うなと言ったろうが!」って怒鳴られたりしてるのかと思うとはあはあ。
「うちNHKみてないんで」とか「うち預言者新聞とってるんで」とか、困ったセールスもピーターが対応させられてたのかと思うとはあはあ。
普段は出がらしのお茶か薄いコーヒーしかないのにベラシシ姉妹が来たときには「しもべ妖精ワインで結構」とか言われて「ゴクリ…」と震える手で秘蔵のワインの栓を開けていたのかと思うとはあはあ。

エプロン着てスー先生にいびられるピーターが見たいよ!

リリーへの愛

先生のリリーへの愛が辛いことを乗り越えられる原動力になっていたならいいですが、
リリーを死なせた罪悪感で「自分は辛いことも甘んじて受け入れるべき」という強迫観念に苛まれて生涯を過ごしてきたのだとしたら可哀想すぎる。
べつにリリーは何も悪くないんですけど。
先生のひたむきな愛を逆手にとって重い使命を負わせてきたダンブルドアはひどいです。
ことあるごとにリリーを引き合いに出してきたんだろうな。
先生はずっと自罰的な気持ちで生きてきたのかと思うと泣ける。

先生には幸せになって欲しかったなぁ。