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スー先生とルー先生とトンクス

スー先生がリリーを愛してたのはもちろんとして、それ以外に大事に思う人がいたとすれば、ハリー、ドラコ、生徒たち、あと、やっぱりルー先生であって欲しいなぁ。

スー先生はホグワーツで教鞭をとっていたルー先生を間近で見ています。
信じていた友がその友を殺して、今度は子供を殺しに来ようとしている。
薬を作って面倒を見ていたスー先生は傷ついたメンタルを目の当たりにしているはずです。
あの一年の心の支えはスー先生しかなかったと思います。
スー先生も、ルー先生にとって自分がいかに大きな存在か、よく知っていたと思います。

スー先生、ルー先生には幸せになって欲しかったろうなぁ。
いくら感謝されても慕われても、リリーの死を忘れることも許されなければ愛される資格もない。
ルー先生がシリウスに引き続きダンブルドアまで失った今、真実を打ち明けることもできず、裏切り者としてその身いっぱいに憎しみを受け止めるしかない。
自分に関わっても幸せにはなれない。

だからトンクスと結婚したこと喜んだと思います。
自分が生きているのが間違いだと言わんばかりの荒んだルー先生にトンクスが現れて内心ほっとしたんじゃないかな。
ハリーを救えなくて、リリーへの誓いを果たすことができなくて、いたずらに死者が増えてゆくばかりで。
ルー先生が自分を忘れて妻子と幸せになることを、スー先生は軽蔑もしなければ恨みもしないと思うのです。
命を落として自分と同じ場所にくるなんて決して望んでなかったはずです。

叫びの館

最後の決戦でホグワーツに駆けつけたルー先生が、3巻で叫びの館に現れたルー先生とダブって見えます…
お薬のことも頭から吹っ飛んじゃって駆けつけずにはいられなかったんですよー。
3巻では真実を知りシリウスと和解してましたよねー
あんな感じでルー先生がスー先生の真実を知ってくれてたら…と思います。
映画みたいにスー先生の手を掴んで起こしてあげて欲しかった。
そんでぎゅーって抱きしめてあげて欲しかったよー

リリー・ダンブルドア・ルー先生

スー先生を幸せにしてあげたいのです。
誰かスー先生のことを理解して愛してくれる人がいてほしいのです。
スー先生がその人に対して心を開けなくても、スー先生を嫌いにならないキャラクターがいてほしいのです。

リリーがいくらスー先生に愛されていても彼女がいっときでもスー先生を愛したとは思えないし私は彼女を好きになれません。
ダンブルドアはスー先生をいいように使い捨てたけどその心の中にはきっと憐れみと深い愛があったでしょうから(同じように使い捨てたハリーに対するように)嫌いにはなれません。
でもスー先生に重荷を負わせたまま先に死んじゃったしスー先生が自分は何の役にも立たなかったと思い込んだまま逝ってしまったのは彼の責任なのでやっぱり好きにもなれません。

ルー先生はスー先生を裏切り者だと思ったまま死んでしまったのが許せません。
スネイプが敵として前線で闘っていていつ命を落とすかわからない、かつて自分の命綱となった彼が誰とも知れない人間の呪文に当たって死んでしまうくらいなら、いっそ自分の手で彼への思いを断ち切りたい、それで全て終わりにしたい、いや自分を偽るのはやめよう、最後にもう一度だけ彼の顔を目に焼き付けたい…
としゃにむにホグワーツにかけつけたルー先生、と私は心の中で思ってるのですが、ルー先生こそ何がなんだかわかんないまま真実も知らずスー先生の死に目にも会えないまま妻をまきこんで死んでしまいました。
そんなルー先生いやローリングさんがどうしてもどうしても許せません。

7巻が終わった今なんとかスー先生に心の平穏を与えてあげたいと思っているのですがどうしてもここでひっかかるのです。
スー先生にはルー先生しかいないと思ってるのに。
どうしたらルー先生とスー先生を幸せにできるのかなぁ…

少年のまま

スー先生は大人なリリーを知らないんだなあ。何だか不思議な気持ちです。先生の中ではリリーは永遠にきれいな少女のままなんだ。ジェームズも永遠に少年のままなんだ。傲慢でいじめっこな子どものまま。人の親になって成長したジェームズやリリーと会うことがあったら、スー先生の呪縛も少しは楽になってたかもしれないのに。
ハリーもそうです。なんで先生は子どものままの彼らとしか関われないのかなあ。大人になったハリーを先生がもっと見ていてくれたらよかったのに。
ポッター家の面倒を見なくてはならない先生も萌えるけど、先生と対等になる彼らも見たかったよー。

先生にも少年のままの部分がありますよね。先生が閉心術で頑丈に閉じ込めている小さなセブルス少年をそっとなでてあげたいです。ルー先生なでてあげて!でもルー先生はリリーにヤキモチやいてばっかりでそんなところには気が回らなそう…(うう…)