スー先生がリリーを愛してたのはもちろんとして、それ以外に大事に思う人がいたとすれば、ハリー、ドラコ、生徒たち、あと、やっぱりルー先生であって欲しいなぁ。
スー先生はホグワーツで教鞭をとっていたルー先生を間近で見ています。
信じていた友がその友を殺して、今度は子供を殺しに来ようとしている。
薬を作って面倒を見ていたスー先生は傷ついたメンタルを目の当たりにしているはずです。
あの一年の心の支えはスー先生しかなかったと思います。
スー先生も、ルー先生にとって自分がいかに大きな存在か、よく知っていたと思います。
スー先生、ルー先生には幸せになって欲しかったろうなぁ。
いくら感謝されても慕われても、リリーの死を忘れることも許されなければ愛される資格もない。
ルー先生がシリウスに引き続きダンブルドアまで失った今、真実を打ち明けることもできず、裏切り者としてその身いっぱいに憎しみを受け止めるしかない。
自分に関わっても幸せにはなれない。
だからトンクスと結婚したこと喜んだと思います。
自分が生きているのが間違いだと言わんばかりの荒んだルー先生にトンクスが現れて内心ほっとしたんじゃないかな。
ハリーを救えなくて、リリーへの誓いを果たすことができなくて、いたずらに死者が増えてゆくばかりで。
ルー先生が自分を忘れて妻子と幸せになることを、スー先生は軽蔑もしなければ恨みもしないと思うのです。
命を落として自分と同じ場所にくるなんて決して望んでなかったはずです。