七巻のここが惜しい〜とか
どうしてこうなるの?とか
ここは納得いかないよー!とか
そういうことを書いています。
長いです
ルー先生があそこで死ぬなんてひどすぎる。どうして死ななければならなかったの?子供が生まれて大喜びしていたところだったのに。もちろんラストでホグワーツに現れたということはいつ死んでもおかしくないということで、覚悟があって来たのでしょうけど、トンクスの愛情深い性格を考えると可哀想だと思いました。ルーピンがやって来たから巻き添えになってトンクスまで死んでしまった…という考えが拭えません。
ダンブルドアが酷すぎます。スネイプ先生を一体何だと思ってるんですか?自分の悔恨に涙するダンブルドアは痛ましくはありましたが、スネイプ先生はどうなるの?いいように使い捨てられたような気がしてなりません。スネイプ先生の気持ちをよく知るぶんヴォルデモートより質が悪いと思います。スネイプ先生が好きだからダンブルドアが許せません。もちろんダンブルドア自身も許されるとは思ってないんでしょうけど。それでも私はダンブルドアに報いを受けてほしい。もしくはスネイプ先生を解放して誉めてやってほしい。よく頑張ったって。スネイプ先生はそうされる価値があります。というかダンブルドアがそれ以上にすべきことなんてあるの?
シリウスが最後まで触れられないままでした。最後なんてレギュラスの名前の方が目につきました。あの鏡で通信ができると信じていたのに。結局シリウスは高慢ちきな思い上がりで、しもべ妖精を軽んじたために手痛いしっぺ返しにあったという、ただその描写をされるために出てきたんですか?報われなさすぎる。死んでいいキャラクターなんてシリウスだけじゃなくてもいないと思うけど、せめて亡くなったキャラクターのアフターフォローが欲しかった。
ヴォルデモートは結局救われないままだったの?彼が自分の過ちに気づく機会がほしかった。「自分のしたことを思い返してみろよ」でそこに話が展開すると思ってたのに。ヴォルデモートは浅慮さが目立ちました。ハリーに、ダンブルドアに踊らされている。一番の腹心には裏切られている。ハリーが分霊箱を次々と壊しているのも気付かない。杖も使えない、死を恐れるために死を征服できない…最初から最後まで運命に翻弄された気の毒な人でした。キングズ・クロスで赤子が出てきたときはようやく彼が愛されるときが来たと思ったのに。スネイプ先生ばりとは言わないまでも彼にも弁明の場が与えられるべきでした。もう一度、チャンスを、せめて自分の愚かさを彼自身が悟る描写が欲しかった。
それとやっぱり、スネイプ先生は安らかに逝くべきだった。できることなら生き延びて欲しかった…。「先生はこちら側の先生であってほしい、ダンブルドアに忠誠を尽くすスパイであってほしい、先生の汚名が晴れてハリーが先生を尊敬するようになってほしい」と前から思っていましたが、その通りになってしまいました。おまけに危惧していた「危うすぎる立場からヴォルデモートに殺される」まで想像通りでした。以前描いた六巻本の内容を思い返して頭が痛くなってきます。先生にあんな絶望を味わってほしくなかった。ぜったいに死んだりして欲しくなかった。
フレッドとジョージが傷つけられ、呆気なく命を奪われていったのは絶対に納得できない。読者に笑いと希望を持たせてくれる双子を永久に葬ってしまうとは一体どういうこと?死はそんなに甘くないということでしょうか?大事な人のそばをそっとすり抜けて行ってくれはしないということ?それにしてはおざなりな描写ではありませんか。ローリングさんはキャラクターを、読者をいたずらに傷つけていると思います。シリウスといい、フレッドといい、ルーピン夫妻といい。
だからこそダンブルドアが許せません。彼は体よく逃げたとしか思えません。スネイプ先生に全ての責任を預けて。先生の愛する人への一途な気持ちをいいように利用しておいて「気の毒なセブルス」じゃないだろう。ダンブルドアは亡くなった全ての人たちに対して泣くべき。そしてスネイプ先生を妄執から解放して自由にするべき。スネイプ先生が本当に心休まる場所がダンブルドアの側だというなら、二度とスネイプ先生から離れないで。お願いです。
先生を穏やかでいさせてあげて…。
閉じる