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プリンス映画4回目

こないだ4回目を見に行きました。
なんかまた長くて暗いので続きに…
続き

「ヒゲがのびとる」から始まるダンブルドアとハリーの決戦前の会話を見ていて「スー先生にもこんなふうに言ってあげたかったんだろうなー」と思うと泣けてしょうがなかったです。
スー先生に辛いことを命じるたびに、少年時代の制服姿のセブルスのことを思い出したりして、苦い思いをしていたんだろうなと。
なのに言ったことと言えば「君が望まなかろうと関係ない。すると言ったことはするのじゃ」ですもんね。
原作ではもっと違う場所にあったこの会話をこのタイミングで持ってくるか…と背筋が冷たくなりました。
スー先生にもハリーと同じように最後の別れを告げようと思っていたのに、そうすることはできず、血も涙もない残酷な頼みを託すしかなかった…
そんなダンブルドアと残されたスー先生の気持ちを思うと可哀想すぎる…
ほんとにダンブルドアというかローリングさんはそんなにスー先生を苦しめたいかと思ってしまう。
杖の計画とかを話せないのはハリーに対してもスー先生に対しても同じだけど、スー先生のほうが冷たくあたられてると思います。
スー先生がハリーと違って大人だから?闇に傾倒して結果的に大事な人を喪ってるから?
もしそうならダンブルドアも過去にスー先生と同じことをしたのだし、自分をスー先に投影してるってことなのかなあ。あの非情な態度は自分自身に対する評価のしかたなのかもしれないですね。
ダンスネって根深いな…と思いました。

あと、ハグリッドの小屋でスラグホーンから記憶をもらうシーンはほんとに名シーンのひとつだと思います。
ただハリーの言葉の刃が容赦なかったです。
リリーが自分の気に入りの生徒だったという程度の関わりのスラグホーンをあんなに揺らがせるくらいだから、同じことをスー先生に言ったら先生はどうなってしまうのか…
「先生、勇気を出して。僕の母と同じように。でなければ母の死は報われない。水槽の中は永遠にからのままだ」
ダンブルドアがスー先生に言ったことはつまりこういうことなんだなあ。
間接的にダンブルドアの言葉が聞こえてくるようで、そう思うとスラグホーンの役割ってすごく意味深いと思いました。
スー先生もリリーを喪ってからずっとからっぽの水槽を抱いて生きてきたに違いない…
スラグホーンは記憶を明け渡すことができるけど、スー先生が捧げられるものといえば自分の人生ぐらいのものです。
そう思うと泣けてたまらないです。

わかってるよリリーがなにひとつ悪くないってこともダンブルドアが他に選択のしようもなく苦渋の決断をくだしたってこともスー先生が自分で選んだ人生だってことも…
でもでもでも。ううううう
ひどいよひどいよーー