ライカン=人狼です
雨降る陰鬱な夜を見下ろす影がひとつ。
何だかえらい高いところ (建物ですよねあれは?ビル?) から現れた主人公
セリーン
、
下界のターゲットを確認したら、
なんとそこから飛び下ります。
しかも無傷で着地。ぎゃーかっこいい。
(上着の丈がとにかく長いから (マントかと思うくらい) 着地が美しく見えるのです)
この人が某薬学教授に似た人です。
スー先生ならかっこつけても足折りそうですが。
まあ、人間ではないのですが。
デス・ディーラー (処刑人?) として人狼狩りの使命を持った
バンパイア
であるセリーンは、
地下鉄で人の姿をとったライカン (人狼族) を見つけるなり
他の乗客おかまいなしに
銃撃戦を繰り広げます。
おおお、被害者出ているよ。びっくり。
このひとさあ…昔家族をライカンに皆殺しにされた (ということにはなっている) から復讐をちかって
バンパイアになったんじゃないのか?
それにしては現・人間に対して容赦ない感じ。それほどまでに人狼が憎いのか…。
バンパイアになるって事は、やっぱり人間やめるってことなんですね〜
デス・イーター時代のスー先生もあんな風に残忍だったのでしょうか…
て言うかデス・ディーラーとデス・イーターって響きが似てて映画中その単語が出るたびにやにや (怖いですよ)
ホームから線路に降りてバンパイア側とライカン側の狙撃戦は続きます。
吠えるライカン。
変貌する顔つき。
声がめちゃくちゃツボでした。太い!怖い!狼だ!
しかし、狼男なのに毛深くなくてびっくり…
しかもこれ
壁を垂直に走るのです。
こわいよ!普通に走ろうよ!
味方も殺され、変貌したライカンに追われるセリーン。
めちゃめちゃ怖かったです。暗くて (地下だからね) ゲーム画面のような感じ。お、追い詰められる…!
叫びの館でリーマスに襲われたセブルスもあんな感じだったのかしら…
なんとか敵の武器 (弾丸) を奪って逃げ延びたセリーン、館に戻ります。
これってバンパイアの拠点みたいなものなんだろうなあ…やっぱり固まって生活するしかないのか。
きらびやかだけどどこか暗いホールでは、着飾った人が多く歓談しています。
グリフィンドール談話室
のような配色のそこをセリーン大股で通り抜けます。
開けたドアを閉めずに。
べつに杖振りをバカにしたり薬学の芸術を語ったりはしませんけどね
地下でライカン側のアジトを見つけた、自分に手をくだしに行かせてくれ、と
首領の
クレイヴン
に訴えるものの、相手にしてもらえず。
組織だからスタンドプレーは嫌われるんでしょうね。
デス・イーターもそうだろうなあ
(あれは
ヴォルデモート様を崇める会
だからな…)
そして持ち帰った弾丸はどうやら
紫外線弾
らしいです。すごくびっくり。日光の代わりか!
そうまでしてガンアクションをしたいか… (かっこいいけどね)
ライカンは日光には弱くないんだから、活動そのものを夜に行わなければいいのに。
死んだ仲間のデジタル・ビデオをパソコン (現代的〜) で再生していると、
さっきのライカンたちが誰かをつけていたらしいことがわかる。
この男をライカンたちは狙っていたんだ、彼を見つけて調べてみるべきだ、と
再び訴えたものの、またまた相手にされず。
いちいちぎゃあぎゃあうるさいスー先生にときめきます
結局、組織の中であっても一匹狼なセリーンは、その男の情報を手に入れて捜しにいってしまう。
ダブルスパイで一匹狼なスー先生にときめきます
(記憶が曖昧なのでいろいろ割愛)
後日。
さてその男、
マイケル
の部屋にセリーンは忍び込みます。
調度、本…
なんでもかんでも触りまくるセリーン。
がっさがさ触ります。プライバシーもなにもないです。
スー先生は手をつけなくてもなめるように見渡しそうです
恋人のような女性とツーショットの写真も出てきます。
これからの彼の運命を考えるとすごく切ない…。
もちろんいつまでも留守にしているわけはなく、マイケルは勤め先の
病院
(だよなあれは。研究所?) から帰ってきます。
べつにこんなこと考えてませんよ!
それと同時に人の部屋にまでライカンが出没。一瞬にしてマイケルのマンションは戦場に!(いい迷惑です)
わけがわからずエレベーターに逃げ込むマイケルですが、1階に降りたところでライカンに襲われてしまいます。
か、噛まれた!
なんでわざわざ衣服の肩口を剥ぐ!?
そういう細かい動作がいやらしいです。服の上から噛めばいいのに…。
※このシーンで
マイケル=お色気担当
だということがわかりました。
(ちなみに
セリーン=かっこいい担当
です)
ライカンに噛まれたということを知らないセリーンは、マイケルを車にのせて何とか逃げ延びます。
細かい事情をまったく知らされていないのに、あまり取り乱さないマイケル。
何だか終始こういう雰囲気が…
ライカンに狙撃された傷から血が流れ出て、運転がおぼつかないセリーン。
海にそのまま突っ込みます。
ダーイブ!
気絶したセリーンを車内から、水中から助け出したマイケルは、
とりあえず
セリーンの
出血を何とかしようと傷口を確認します。
さすが医者!というべきなのか…。自分の噛まれ傷は放置ですか?
ときめくじゃないか!
歯で引きちぎった布で縛って止血をはかるというシチュエーションがすごーく好きです。
その後、セリーンはマイケルをヴァンパイアの館に
連れ込んで
、入れ違いに気を失ったマイケルの面倒を見ます。
数少ない?ヴァンパイアの友人である
エリカ
にひやかされたのち、セリーンは (呼ばれたかなにかで) 席を外します。
マイケルに近付くエリカは、マイケルの肩にあるライカンの嚼みあとを発見してしまいます。
セリーン、気づきなよ!というツッコミはなしです。
豹変して威嚇するエリカにびっくりしたマイケルは、思わず
窓から飛び下ります。
そのまま逃走。台詞の少なさにびっくりです。
覚えていないところは割愛します
※おおまかなあらすじ※
クレイヴンが実はライカン側の頭領と密通していました。
それに気づいたセリーンは長老である
ビクター
を眠りから復活させます。
儀式に必要な自分の血は手首を嚼みちぎって流します。血が与えられる前のビクターはミイラのようです
そして、満月近くの気分の悪さにふたたびマイケルが再び館を訪ねます。
今の彼は人間ではない、ライカンなのだと知らされたセリーンは、館を抜け出しマイケルを連れ出します。
着いた部屋には
拷問部屋
尋問室
。鎖や手錠が目につきます。
捕らえられたライカンは、この部屋でヴァンパイアに尋問を受けるのだそうです。
「もうすぐ満月なのよ。変身するわ」
ライカンに家族を殺され、それを追っていたビクターに助けられ、
今こうしてデス・ディーラーとしてあることができるのだ、と過去を語るセリーン。
目の前に仇であるライカンがいるのに、「命の恩人だから」と殺さずにおくあたり義に厚いようです
ここに僕を置いていくのか、と慌てるマイケルにセリーンは黙って唇を…。
注意がそれたところで手錠をかける!
うわーお。テクニシャンですね!
すごーくすごーくときめきました。これルスネで見たいですすごくすごく見たいです。
いや、これじゃなくってさ…。
何かあるようならこの硝酸銀弾の入った銃を使え、1発くらいなら変身を押さえられる、
そう言い残してセリーンは部屋を出ていきます。
館に戻ればビクターが復活しています。
勝手なことをしたとしてセリーンは館の一室に閉じ込められてしまいます。
数人に囲まれて連行されます。
おわああああ。連行!階段とか昇っちゃってますよ!
デスイーター時代もルッシーさんとかカルカロフとかに囲まれて連行されたりしたんでしょうか。
妄想が絵にしみ出してるなんてのは気のせいです。
ちなみにマイケルですが、ライカンにとって重要な存在である (らしい) 彼は
すぐに居所をつきとめられて、警察の車にさらわれてしまいます。
「地上」の人間はライカン対ヴァンパイアのことをどう聞かされてるのかなあ…
まさかはっきり「人狼」「吸血鬼」とは分かってないでしょうが…
しかし今連行しているのがライカンだとはわからない警察官。今晩は満月です。
数日前から頭痛やわけのわからないイメージ (嚼んだライカンの記憶だそうです) に悩まされてきたマイケル、
肉体をかえていく苦しみは絶頂に達しています。
すごい喘ぎぶりです。
びっくりしました。
肋骨あたりの形状が変わっていくのが苦しいからか
脱いじゃう
し。
ひとりで苦しそうに喘ぐさまは見ていて痛々しくもあったのですが…
リーマスは小さい頃からこの苦しみを経験していたのか…と思うと…ああ…。
なんとかかんとか警察官に鎮静剤を打たれて、人間の形状をたもったままライカンのアジトへ運ばれます。
館から抜け出して尋問室に駆け付けたけど、マイケルを助けられなかったセリーンは、
なんとかライカン組織の研究者を捕らえます。
ビクターの前で何を企んでいたのか告白させるのですが、
言い渋る研究者の
肩を握り砕く
ほどの腕力にびっくり。強いねセリーン!
そこで告白された、ライカンとヴァンパイアの血液配合の研究の事実。
ヴァインパイアやライカンの遺伝子、その紀元はいっしょなのだとか。
本来なら「純な」ヴァンパイアとライカンの血は反発しあうのですが、
マイケルの身体はそれを両方受け入れることのできる、原形となる遺伝子を持っているのだそうです。
“半分がライカン、半分がヴァンパイア──”
その遺伝子はとても高い戦闘能力を生み出します。
“ライカンよりも強く、ヴァンパイアよりも強い──”
そんな戦力がライカン側にできてしまっては大変です。
当のマイケルですが、
拘束されていました。
ぎゃあさるぐつわ…ここか!とときめいてしまいました。
マイケルをライカンにした張本人、
ルシアン
がマイケルに返信を押さえる注射をします。
そしてさるぐつわを外す…のですが、私この仕種も大好きです。
誰かさるぐつわを外されるスー先生やルー先生を描いてください。
そしてより一層クリアになるイメージ。拷問される女、拘束され助けることができないルシアン、
それを傍らから見ているビクター。
知りたくもなくルシアンの過去を知ってしまったマイケルは、隠蔽されていたライカンとヴァンパイアの過去を聞かされることになります。
ライカンであるルシアンと、ヴァンパイアである
ソーニャ
。二人は愛しあっていました。
ふたつの種族の血が混じることを恐れたビクターは、自分の娘であるシーニャを夫の目の前で
日光で焼き殺しました。
それによってヴァンパイアの奴隷 (昼間の護衛ですね) であったライカンはヴァンパイアと対立、
長きにわたる闘争の幕があけたのでした。
そうこうしているうちに居所を突き止められたライカン。硝酸銀弾と紫外線弾のガンアクションがヒートします。
銃なんか使わずに変身して戦うライカンもいます。
だから、壁を走るのはやめようよ…。
セリーンたちも例外ではなく、戦いにかり出されます。
狭い通路やなんやで戦うものだから、しぜんヴァンパイアは追われる形になります。
で、逃げつつ振り返って変身したライカンを打ち殺すのですが、スピード感や緊迫感がありました。
ディノ・クライシスとかあんな感じです
(わかる人いるのか) 。
これがもしA級映画だったら絶対そういうゲーム作ってたんじゃないかな…。
そんななかルシアンは (やっぱり) クレイヴンに裏切られて撃たれてしまいます。
なんとか出会えたマイケルとセリーン。拘束をほどいて逃げようとします。
多くのライカンを打ち殺したその手でマイケルの拘束を緩めるセリーンが何だか好きです。
デスイーターはマグル殺し集団だしなあ… (こんなときにスネハーにときめかれても…)
はちあわせたクレイヴンとマイケル・セリーン。
にやりと銃口を向けるクレイヴン、
撃たれた……!
え、なんか間違えてますか私。
銃に込められているのはもちろん
硝酸銀弾
なので、銀はマイケルの血液に溶け取り出すことができません。
目の前で死のうとしているマイケル、
そんな時に過去語りをはじめるクレイヴン。
お前の家族を皆殺しにしたのはライカンなどではない、ビクター自身だ──
彼はたびたび人間を襲ってはその血をすすっていたのだよ──
そして彼が自分の娘を目の前で焼き殺したことまでぺらぺらと。
過去を調べることすら禁止されていたというのに…
この人実は暴露したくてたまらなかったんでしょうね!
倒れているマイケルを前におろおろ (しているんだと想像される) するセリーンに声がかけれられます。
なんと、さきほどクレイヴン自身に撃たれたルシアンが生きていたのです。
瀕死の状態で、セリーンに言います。
“半分がライカン、半分がヴァンパイア──”
“ライカンよりも強く、ヴァンパイアよりも強い──”
少なくとも、こんな銀弾では死にはしないでしょう。
まだ生きていたか!とばかりにクレイヴンはルシアンに銃弾をあびせます。
ぎゃあーああ…やめてよ…というくらい残酷な…。あああああ。
強固に、自分の娘すら殺してしまうくらいにライカンとヴァンパイアの血の混じりを
嫌悪したビクター。そして、彼に娘のように大事に思われている自分。
躊躇しつつ、セリーンは苦しむマイケルをながめます。
そして、歯を───
ぎゃあ!!!! (大興奮)
誰かこのシーン描いてくださいルスネで。見たい!描いて!見たい!!
歯を立てた首筋から溢れる血液。
いいね…何だか吸血鬼ものが好きな人の気持ちが分かった気がします。
こりゃあ食傷しちゃうくらい映画作っちゃうよね…いいね!吸血鬼。好きです。
クレイヴンがルシアンを殺して振り向くと↑こんなシーンが。
「…何をやっている?」
ほんと何やってるの!キャー!というくらい興奮しました (わかったから)
そこへ現れるビクター、マイケルをぶん投げて (!) 階下に落としてしまいます。
ずっと騙されていたと知ったいま、セリーンとビクターの間には亀裂が。
二人喋っている間にマイケルの身体が変貌していきます。
そして、気がつくと、ビクターの後ろにいたり。(ぎゃあ!怖い!)
↑ヴァンパイアハーフのライカンハーフはこんな感じでした。
マイケルは割と優男系の?顔の造型なので、変身した時の姿とのギャップがすごいです。
そこもまたときめき。
ルー先生はそんなイメージが (そうなの?)
ビクターとマイケル (変身済) との戦いが始まります。
なぜか肉弾戦で。
ビクターはさすが長老というだけあって
素手で
ライカンを制圧したりしてました…
お、おじいちゃん!かっこいいよ!
ちょっとイメージしてたヴァンパイアと違うけど!
もちろんマイケルも強いのですが、やっぱり頭領すらつとまる長老には押されぎみです。
よく考えたらどっちも元々は人間なんだし、これは
年の功
でしょうかね…
そんな二人のそばにもうひとつの影、セリーンが。
ヴァンパイアでありビクターを復活させたその人であるセリーンは、マイケルに助力する構えです。
孤立したビクター。
もちろん汚らわしい血をもつマイケルに助勢するのなら容赦するはずもなく、セリーンを
殴りとばします。
反射的にマイケルがうなり声を!
ぎゃあ!
変身してても意識はあるのですね…!
人間のときはセリーンをどう思ってるのか全然わからなかったんですが、
初めてセリーン絡みで感情をあらわにしてくれて嬉しい…!
再び襲い掛かるも、なかなか決定打は与えられず。
そんななかセリーンはビクターの長剣が投げ出されているのを見つけます。
それを手に、ビクターに踊りかかります。
なんとか身をかわしセリーンと対峙するビクターですが、相手が動く気配がありません。
もしや、と思う間もなく
斜めに崩れる頭部。
ぎゃー!気持ち悪い!音が
ずりゅう
って〜!
セリーンは剣を使うのもうまいのね!さすがかっこいい担当だね…!
戦いおわり、しばらく見つめあうセリーンとマイケル。
ライカンですら恐れをなしてマイケルに近寄ることができません。
邪魔の入らないところでキスシーンでもあるのかなあ…と思っていると
そのまま何もせず去っていくセリーン。
え!これで終わりですか!
たしかにセリーンのなかでもまだまだ片付かないこともあるだろうし、
マイケルにしたとこ全然関係ないライカンとヴァンパイアの戦いに巻き込まれただけだし、
軽々しく馴れ合ったりはお互いできないんでしょうが…
ところでこの二人一度も名前で呼び合ってない気がするんですが気のせいですか?
めちゃめちゃ恣意的な捏造ですか?
そういう関係にすごくすごくときめいてしまうのですが…わ〜ん!
……もしかしてこの映画続く感じですか?
* * *
総評
(偉そうだね〜)
入れ替え制だったので詳しいところまで覚えられず、前後しているところもありそうですが…
なんというか、展開に詰めの甘さと言うか御都合主義的なところがたびたび見られて、
ああこりゃあB級だなあ、大ヒットはしないだろうなあ…という感じでしたが、
そのぶん監督のかっこいい映像へのこだわりとか、ここが見せ場なのねというのが
たいへん分かりやすくてよかったです。
(事前にあらかた話を聞いていたから一回見ただけで話が分かったのかなというくらい
親切でない作りではありましたが)
(その分かりにくさがいいんでしょうか…?)
個人的に音楽と全体の雰囲気は大好きでした。
古い街、夜、陰気な雨降り。ことごとくツボでした。
色調が全編
ダークブルー
だというのもよし。 (すごく具体的だな…)
マイケルとセリーン
字幕のふたりの台詞の口調を変えたくてたまりませんでした…。
きっとそれだけで全然違うよ! (なにが?)
何となく、セリーンがかっこよすぎたのとマイケルが一方的に巻き込まれたというので
全然「男と女」って感じがしませんでした。むしろもう生別は不問のような気が。
なので、私のような気の毒な頭のひとには大変優しくおいしい映画でありました。
かっこいいセリーン万歳!
かっこいいスー先生万歳!
ルスネ万々歳!
←
映画そのものにときめくというより、その映画に見られる状況を脳内のスー先生ルー先生に当てはめてときめくというかなり回りくどい見方をしているようですね…。
あ〜〜〜〜もう、6月のポッター映画公開が待ち遠しくてしょうがないです。
リックマンの声で「今すぐ飲みたまえ」とか「黙れこのバカ娘!」とか聞けるのかと思うと不整脈が…。あああああ。