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ダメージ

ハリーが生きて戻ってきたのは良かった。予言を破って死を乗り越えることができて良かった。ダンブルドアの悲願が叶ってよかった。ローリングさんがスネイプ先生を愛していて嬉しかった。
ハリポタという世界に出会えたことは大きな大きな幸せで、今でもローリングさんに感謝しています。

暖かい気持ちで読み終えることができたのに、やっぱりダメージが大きいようです。寝て起きたらスネイプ先生以外のことも考えられるかなと思ってたのに、無理でした。
今はまだ感動より喪失感がまさっています。
人様のスネイプ先生を思う読後感想に慰められています。先生は本当に愛されているなあ。

………
………。
スネイプ先生……

組分け

リリーがセブルスと和解できずに終わってしまったのは本当に残念なことです。リリーこそが闇をも死の恐怖をも超越して先生を生かす原動力になったのに。リリーによる先生の評価がほしいところです〜〜。自分への「身勝手な愛」はともかくとして、先生は命を掛けてハリーを守ったんですから。

親世代は青さで色んなものを失っていると思います。思い上がり、残酷さ、臆病な自己正当化、強すぎる愛情、そんな負の要素が本当に上手く表現されているところがハリポタのすごいところだと思います。
でも、若いときに取り返しのつかないことがあってとしても、ひたむきに罪滅ぼしを続けることで報われることがある、そういう救いが欲しかったな。
ハリーが見識を改めて「最も勇敢」と言ってくれたことが救いではあるのですが、それは読者への救い、ハリーへの救いです。読者が納得できても先生は納得できてないじゃないですか。「リリーへの愛」以外に先生が生きていて得るものがあったとしたなら話はまた別ですが…

リリーはセブルス少年にもう少し優しくして欲しかったなぁ。15歳と言ったらそれなりの分別がつく年齢で、「ごめん」で許されないこともあるとは思うのですが、それはジェームズたちも同じでは?そう考えるとスリザリンに入ったセブルスはつくづく運が悪いです。死喰い人がいなければ。自分の身なりがもう少し小綺麗であれば。リリーがマグル生まれでなければ。セブルスが幸せになれる未来も充分にあったと考えると悔しくてなりません。

セブルスとジェームズの関係は「グリフィンドール/スリザリンである」ことによって人物像がどんなに歪められるかという興味深い例だと思います。勇猛果敢な、あるいは狡猾な役回りを割り振られる「組分け」が私はとても嫌いでした。
だからこそハリーがアルバスに「どちらでもいい」と言ったことは救いだったのです。
リリーがスリザリンだったらどうなっていただろう。セブルスがグリフィンドールだったら。

気がかり

私が気がかりなのは、スネイプ先生が嘘と秘密にまみれた生活の中で、少しでも幸せでいられるときがあったのかどうかということです。
常に心を閉ざして、嘘の発言、人を欺く行動を繰り返して、先生は少しでも生きる喜びを感じることができたの。
先生の原動力はリリーへの愛ですが、それを抜きにしても愛せる存在というのを見つけることができたの。
もしかしたらハリーがその対象であったかもしれません。あるいはダンブルドアだったかも。ルーピンだったかも。ダンブルドアに畏敬の念と小さい子供のような愛情を抱いていたかも。ハリーに憎しみに勝る庇護欲を抱いていたかも。ルーピンに辛くあたることで感情を発散して、甘えていたかも。
二次創作はそういう願望から生まれるものです。

でも最期の「僕を見て」という言葉が胸に刺さってしょうがないのです。先生はリリーの瞳に見つめられて「まだ足りない」という苦い気持ちで逝ってしまったのではないかと気がかりです。
憂いの篩によって真実が明らかにされて勇敢な人だったと評価されても、それは先生が死んでしまってからなのです。
結局は報われないまま最期のそのときを迎えた先生がかわいそうでなりません。
容赦ない「死」が襲うハリポタの世界でこれ以上を望むのはぜいたくかもしれません。
でも生きているスネイプ先生の色々なシーンを思い返すとき、そこにスネイプ先生の幸せがあったのか、気になって仕方ないのです。

先生は幸せであってほしい。「こんな人生だが、まあ悪くはなかった」と思えるような、そんな生涯であってほしいと切に願っています。

納得いかない

七巻のここが惜しい〜とか
どうしてこうなるの?とか
ここは納得いかないよー!とか
そういうことを書いています。

長いです


ルー先生があそこで死ぬなんてひどすぎる。どうして死ななければならなかったの?子供が生まれて大喜びしていたところだったのに。もちろんラストでホグワーツに現れたということはいつ死んでもおかしくないということで、覚悟があって来たのでしょうけど、トンクスの愛情深い性格を考えると可哀想だと思いました。ルーピンがやって来たから巻き添えになってトンクスまで死んでしまった…という考えが拭えません。

ダンブルドアが酷すぎます。スネイプ先生を一体何だと思ってるんですか?自分の悔恨に涙するダンブルドアは痛ましくはありましたが、スネイプ先生はどうなるの?いいように使い捨てられたような気がしてなりません。スネイプ先生の気持ちをよく知るぶんヴォルデモートより質が悪いと思います。スネイプ先生が好きだからダンブルドアが許せません。もちろんダンブルドア自身も許されるとは思ってないんでしょうけど。それでも私はダンブルドアに報いを受けてほしい。もしくはスネイプ先生を解放して誉めてやってほしい。よく頑張ったって。スネイプ先生はそうされる価値があります。というかダンブルドアがそれ以上にすべきことなんてあるの?

シリウスが最後まで触れられないままでした。最後なんてレギュラスの名前の方が目につきました。あの鏡で通信ができると信じていたのに。結局シリウスは高慢ちきな思い上がりで、しもべ妖精を軽んじたために手痛いしっぺ返しにあったという、ただその描写をされるために出てきたんですか?報われなさすぎる。死んでいいキャラクターなんてシリウスだけじゃなくてもいないと思うけど、せめて亡くなったキャラクターのアフターフォローが欲しかった。

ヴォルデモートは結局救われないままだったの?彼が自分の過ちに気づく機会がほしかった。「自分のしたことを思い返してみろよ」でそこに話が展開すると思ってたのに。ヴォルデモートは浅慮さが目立ちました。ハリーに、ダンブルドアに踊らされている。一番の腹心には裏切られている。ハリーが分霊箱を次々と壊しているのも気付かない。杖も使えない、死を恐れるために死を征服できない…最初から最後まで運命に翻弄された気の毒な人でした。キングズ・クロスで赤子が出てきたときはようやく彼が愛されるときが来たと思ったのに。スネイプ先生ばりとは言わないまでも彼にも弁明の場が与えられるべきでした。もう一度、チャンスを、せめて自分の愚かさを彼自身が悟る描写が欲しかった。

それとやっぱり、スネイプ先生は安らかに逝くべきだった。できることなら生き延びて欲しかった…。「先生はこちら側の先生であってほしい、ダンブルドアに忠誠を尽くすスパイであってほしい、先生の汚名が晴れてハリーが先生を尊敬するようになってほしい」と前から思っていましたが、その通りになってしまいました。おまけに危惧していた「危うすぎる立場からヴォルデモートに殺される」まで想像通りでした。以前描いた六巻本の内容を思い返して頭が痛くなってきます。先生にあんな絶望を味わってほしくなかった。ぜったいに死んだりして欲しくなかった。

フレッドとジョージが傷つけられ、呆気なく命を奪われていったのは絶対に納得できない。読者に笑いと希望を持たせてくれる双子を永久に葬ってしまうとは一体どういうこと?死はそんなに甘くないということでしょうか?大事な人のそばをそっとすり抜けて行ってくれはしないということ?それにしてはおざなりな描写ではありませんか。ローリングさんはキャラクターを、読者をいたずらに傷つけていると思います。シリウスといい、フレッドといい、ルーピン夫妻といい。

だからこそダンブルドアが許せません。彼は体よく逃げたとしか思えません。スネイプ先生に全ての責任を預けて。先生の愛する人への一途な気持ちをいいように利用しておいて「気の毒なセブルス」じゃないだろう。ダンブルドアは亡くなった全ての人たちに対して泣くべき。そしてスネイプ先生を妄執から解放して自由にするべき。スネイプ先生が本当に心休まる場所がダンブルドアの側だというなら、二度とスネイプ先生から離れないで。お願いです。
先生を穏やかでいさせてあげて…。

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読了(はや!)

下巻全部読んでしまいました

ああ…あ…スネイプせんせい…
先生のお墓はあるの…?
ハリーは先生のことを明らかにした?先生が今までどんなに自分を犠牲にしてきたかを…
先生は愛を知らない人ではありませんでした
なんという強い愛
スネイプ先生は最期安らかだった?
先生も死後にダンブルドアと話した?
先生よく頑張ったよ
すごく勇敢な先生でした
先生…


ああああ先生。ありがとうハリーを守ってくれて。リリーも感謝しています。ジェームズも。スネイプ先生は誰もできないことをなしとげたのです。闇の帝王の一番傍で危険な賭けを、ダンブルドアを裏切ることもせずにやり遂げました。

ハリポタはスネイプ先生の物語だと思います。私はずっと忘れません。
あのとき、一巻で嫌味な薬学教授として登場したときから、常に先生を支配し続けたであろうハリーという存在への愛憎入り混じた感情を思うと、胸が苦しいです。
ハリーの子どもがセブルスでよかった。ハリーが名付けてくれてよかった。
アルバス・セブルス少年が、スリザリンに入るにしろ、グリフィンドールに入るにしろ、幸せであることを願ってやみません。

ホグワーツの校長室にはスネイプ校長の肖像画があるでしょうか。額縁はいつも空っぽで、滅多に姿を表しません。
スネイプ先生が心安らかに眠ることが、全てを赦されて穏やかでいることが、私の最大の願いです。

スネイプ先生がルーピンを助けていたのがとても印象的でした。
狡猾でまっすぐで、いつも誰かに憎まれながらけして誰も傷つけないスネイプ先生が大好きでした。そしてこれからも大好きです。

19章

ロンが!ロンが助けに来てくれたよー!銀の牝鹿より驚きました。嬉しいけど怪しい登場の仕方です。でもロンが剣とロケットの両方を持っています。ほんとにロン?信じていいのか?(我ながら疑り深すぎる)

うおーロケット怖いよー!ボガートを思い出します。開心術の魔法がかかっているのかな。ロン頑張れ!がんばれ…やるんだ…!
壊したー!ロンえらいぞー!目がちょっと気になるけど、あんなものを見せられてよくやりました。ロンがヴォルデモートの魂の一部を滅ぼしたんだ。よくやった…

ロンが剣を手に入れたのがびっくりです。ロンが二人から(そして自分の責務から)自由になってもなお、二人の力になりたいと勇気を出して戻って来たということが大事なのかなあ。
本当にロンが戻ってきてくれてよかった。

感動の再開シーンかと思ったらハーマイオニー強いなぁ!今まで我慢してきたもんなあ…。もう二度とロンが戻ってくることはないと思ってたんだろうな。ハーたんはもっとロンを振り回してもいい気がしてきました。もっと暴れてやれー!

ダンブルドアの灯消しライターがこんなふうに役立つとは!何の呪文がかかってるんだろ?杖まで持ってくるなんてよくやったぞー!

上巻を読み終えてほっとため息です。みんな何とか生きてるし、分霊箱は滅ぼせたし、杖は折れたけど代わりが手に入ったし、何よりロンが戻ってきてくれました。
ほんとによかった…。
この先何があっても三人が離れずにいれば大丈夫なんじゃないかと思います。
下巻を読むのが楽しみです!

18章

つ、ついにダンブルドアの秘密が…!?ドキドキ。
ハーマイオニーは頑張るなぁ。一生懸命なのがひしひしと伝わってきます。ロンがいなくて心が引き裂かれそうだろうに。ハリーはハーマイオニーがいなければもっと惨めだと思います。ハーマイオニーありがとう。ほんとにありがとう…

やっぱり金髪の青年はグリンデルバルドでした。仲よかったんだなぁ。
ケンドラの「呪文逆噴射」ってロンの折れた杖みたいな?それともヴォルデモートのハリーに対する「死の呪文」みたいな?こんなとこに共通点が…ガクガクブルブル。
グリンデルバルドがダームストラング出身!懐かしい!いごるん亡き今は一体どうなってるのかなあ。

グリンデルバルドとダンブルドアが…なんだかボーイズラブ的な…(すみませんすみません)
ダンブルドアがマグル支配に関心を持っていたとは!若いからこそ出てきた考えなのかなぁ。のちのダンブルドアからは考えられないや。

ラストのハリーのセリフが胸に突き刺さります。ダンブルドアは何にも話してくれなかった。
でもダンブルドアがハリーに対して大いに心を砕いていたのは疑いようのないことだと思います。リドルに対してもそうなんですけど。

ハリーを鍛えたのはリドルを野放しにしてしまった後悔からかと思いましたが、どうやらもっと根が深そうですね。

17章

墓地のシーンいいなぁ。これが原作で描かれるとは。ここにジェームズとリリーが眠ってるんだなと思うと厳かな気持ちになります。ダンブルドアの家族とグリンデルバルト?かな?のお墓もあって、なんだか偶然とは思えません。ダンブルドアがポッター夫妻をゴドリックの谷に住まわせたのは何か狙いがあったのかな。

バチルダの描写が激しく燃え〜〜。老魔女燃え。仕草のひとつひとつにハァハァします。やっぱりハリーたちは見破られてるんだ。そして金髪の青年はダンブルドアの同級生だったんだ。気付かなかった(恥!)

ひい、17章こわい。パーセルタングだと思ったらバチルダが蛇だ。傷が開くのこわい。ポッター夫妻の最期こわい。ヴォルデモートとの繋がり怖い。こわいよ…

うあーー!嘘だ!ハリーの杖が!これでどうやってヴォルデモートと闘うんだ?ヴォルさんは杖を変えたから兄弟杖のことは無視していいのかな?でも杖が魔法使いを選ぶって言ってたし、自分から(?)勝手に動くことだってあったのに。いつまでもハーマイオニーの杖を使うわけにもいくまい…

15章

ロンは一体どうしたのかなぁ。ヴォルデモートの名前呼びのことといい、怪我してから様子がおかしいです。レッジに化けてたときはそうでもなかったのに。家族のことが心配なのかな…。

金髪の若者って誰だろう。金髪…誰かいたっけ。ロックハート?(若者じゃない!)きっと今までに登場してるキャラクターだろうに、さっぱりわからないよー。

ディーンが出てきたよー!ああシェーマスもネビルも元気にしてるかなあ。純血の子は普通にホグワーツに通ってるのかな?

「スネイプの経歴を見れば、その子どもたちがまだ生きているだけでも…」ってどういうこと?テッドはスー先生に関するどんな事を知ってるっていうんだろう?
スー先生は剣が偽物だって気付かなかったのでしょうか?先生がそんな手落ちをするとは考えにくいなぁ。わかっていて偽物を銀行に預けたのでは?そうすれば生徒たちは諦めて本物の剣をさがそうとは思わないだろうから。

「ザ・クィブラー」が真実の報道誌になっているとなー!うわあ嬉しいなぁ。

ジニーたちの罰則はハグリッドを手伝うことって…!表向きは罰則であっても、騎士団を手助けしているような行動だなぁ。ますます裏があるように思えてなりません。

447ページ「どんなに微かな疑いであれ、ダンブルドアにはスネイプを信用しきっていないところがあったのだと思うと、ますます元気がでてきた」←私はますます落ち込みます…
私はスー先生は剣のすり替えを知ってたと思ってます〜

ああーロンが!行っちゃったよー!ほんとに一体どうしちゃったんだ!ここまできて!
家族に囲まれて暮らしてきたロンは、お兄さんふたりがひどい怪我をして、妹は森の中、お父さんは魔法省でいつ尋問されてもおかしくない…なんて状況は耐え難かったんだろうなぁ。三人の中で一番家族とのつながりが強いぶん辛かったのかな。

でもハリーの味方として一緒に行動するって、そういう辛さが伴うことなのに。やっぱりロンには荷が重すぎるのか?この状況での仲間割れは厳しいなぁ…

ていうかロンがデスイーターたちに利用されるんじゃないかと心配でなりません。いや、絶対利用される(断言か)スー先生なんとかしてー!

12章

はぁー!クリーチャーがピカピカになってるぅ!嬉しいよー嬉しいよーこんなふうに今までひどい描かれ方をされてきた人物(スー先生やらヴォルさま)が生まれ変わったようになったらいいのにな…
って、スー先生が校長って!えぇー!考えもしませんでした…そうかスー先生がダンブルドアの席につくのか…えええ…
やっぱり闇陣営としてホグワーツを掌握するためでしょうか?

スーが校長なんてなんか想像つかないよ…でもこんなことできるのはスー先生の他にいないんだろな。ルシウスを蹴落としてナンバー2の座についたってかんじだなぁ。でも何か大胆すぎな感じが。深入りしすぎだよ。先生の捨て身の行動が色々心配です…どんな気持ちなんだろう。もう死を覚悟してるとしか…

そうだ!校長室の憂いの篩!スー先生はそれを覗いたりしたかな?ダンブルドアはスー先生に何か言づてでも残していったかなぁ。
(っていうかそんな場所にいてスー先生は無事なの?
自分が殺したダンブルドアがいた部屋にスー先生がいるなんて考えるだけでいたたまれませんあああ…ダンブルドアの席で勝ち誇って座ってるとこなんて想像すらできませんああああ…)
ダンブルドアとしめしあわせてスー先生が校長になったということも考えられるなぁ。スー先生ならヴォルデモートをうまく言いくるめて自分にホグワーツを任せたりできそうだし。
ますますスー先生の身が心配なのですが…

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