今作はとにかくドラコが痛ましかったです。
6巻のあとドラコはどうなっちゃうんでしょうか。
今はスー先生と一緒ですよね?
どうかどうか悪いふうに変わってしまいませんように。
ダンブルドアを前に杖を降ろしたときのままでいてくれますように。
だってドラコは誰も憎んでないんですよ。
ただ追い詰められてるだけです。
自分を殺すと、家族を殺すと、苛まれていただけです。
捨て身になっていただけです。
ドラコがダンブルドアを殺せなかったのはそのせいです。
人殺しに踏み切れないことは弱さではありません。
あれだけハリーに勝ちがたっていたクィディッチをほうり出して、
授業も試験も監督生の座も放ったらかして、彼こそこの言葉を抱いて
いたのではないでしょうか。
『僕は利用されたくない』と。
さて、破れぬ誓いについてですが…
「自分の子供を守ってくれ」と言われ、スネイプはドラコを守ります。
自分を庇護してきたダンブルドアを殺して、憎まれながら嫌われながら、
憶病者と罵られながら。
この筋書きをどこかで見たことがあります。
ジェームズ・リリーの子供であるハリーとスネイプの関係です。
(直接この夫妻から言われたのかどうかはわかりませんが)
「ハリーを守ってくれ」と言われ、スネイプはハリーを守ります。
自分を庇護してきた闇の陣営をふりほどいて、裏切り者と罵られながら、
恥知らずと罵られながら。
スネイプ先生がダンブルドアを殺したのはドラコの代わりですよね。
ドラコがヴォルデモートに殺されないように自分が手を汚したのです。
形や陣営は違えど、スネイプ先生のこういう面が見られたことは
嬉しいことでした。
スネイプ先生が命をかけた(破れぬ誓いを結ぶことによって)のは
ドラコのためなのでした。
じゃあハリーはどうなるのだという話です。
ああああ早く続きが読みたい。
納得いかない話だったら捏造するぞ。(やっぱりするんじゃん)